私と兄の関係
「由梨ちゃん、何食べたい?」

雅人君が私に聞いて来た。

「アイス」

私は、即答に答えた。

「ハハッ。由梨ちゃんってアイス好きなんだね。でも、アイスはデザートだから最後にねっ?」

雅人君が笑いながら言った。

そう言えば、雅人君ってまだそんなに私の事知らないよね?

この祭りで雅人君と少しでも仲良くなれるように頑張らなきゃ。

「うん、そうだね。私、焼きそば食べたいかな。雅人君は?」

「じゃあ、俺も焼きそばにしようかな。おじさん、焼きそば1つ下さい」

雅人君が言った。

えっ、1つ?

2つじゃなくて?

「どうせなら1つで2人で食べようよ。1人で1つ食べるより2人で1つの方がおいしく感じるよね?」

雅人君が言った。

雅人君って良い事言う。

やっぱりしっかりしてるなぁ。

「はい。ありがとね」

焼きそばのおじさんが言った。

「じゃあ、ここで食べようか」

私と雅人君は、座って食べた。

やっぱり1つで雅人君と一緒に食べるから緊張する・・・・・・

近いよ・・・・・・顔が・・・・・・

私は、照れながらも食べ続けた。

食べ終わるとゴミ箱に捨てて屋台を回った。

「次は、何食べる?」

「ポテトがいい」

雅人君の問いかけにすんなり答える私。

「じゃあ、ポテトね」

雅人君は、私に合わせてくれる。

こう言う雅人君の優しさがやっぱり好きだな。

歩きながら1つのポテトを2人で食べた。

「次は、何がいい?」

「私ばっかりだから雅人君が食べたいの言って」

私は、言った。
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