私と兄の関係

由梨side~夏休みパート②~

季節は、8月。

8月には、お兄ちゃんの誕生日がある。

何買おうか迷う。

毎年、お兄ちゃんはくれてたけど私はあげてなかった。

だから今年は、あげようと思った。

お兄ちゃんの誕生日は、8月7日。

後、1週間でお兄ちゃんは14歳になる。

私は、11月生まれだからまだちょっと先かな。

そうだ。

雅人君に聞いてみよ。

多分、雅人君もお兄ちゃんに何かするはずだよね?

それに私、お兄ちゃんの趣味よく分かんないから。

私は、雅人君にかけた。

『もしもし。由梨ちゃん?』

「あ、うん。急にかけてごめんね・・・・・・ちょっと聞きたい事あって。雅人君ってお兄ちゃんの誕生日、いつも何してあげてる?」

『俺は、適当にタオルとかだけど・・・・・・由梨ちゃんも健斗に買うの?』

「うん。それでよく分かんないから一緒に選んでもらえないかな?」

『うん、いいよ。じゃあ、今から買いに行こう。俺が今すぐ健斗の家行くから健斗にバレないように出て来て』

「あっ、うん。せっかくの夏休みなのにごめんね?」

『ああ、いいよ。俺も健斗のまだ買ってないから。じゃあ、ちょっと待っててね』

「うん」

私は、電話を切った。

あっ、そうだ。

これって一応デート見たいだよね?

私、この服で変じゃないかな?

私は、服を見た。

これでいいよね?

雅人君、すぐ来るって言ってたし待たせるのも悪いし・・・・・・

私は、財布を見た。

財布の中は、1000円あった。

1000円あれば大丈夫だよね?

私、あんまりお金持ってないしな。

ピンポーン・・・・・・

インタンホーンが鳴った。

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