私と兄の関係
「おお、気に入った。ありがとな。さすが雅人だな。それにしても陽介は……」

お兄ちゃんが言った。

私は、雅人君にVサインをした。

「じゃあ、最後に私から。はい、これ。気に入ってくれるかどうか分からないけど、お兄ちゃんに似合おうと思ってそれにしたの」

私は、お兄ちゃんにプレゼントを渡した。

お兄ちゃんは、驚いてた。

「由梨が俺に。それだけで充分だよ。気に入った。ありがとな。皆、本当にありがとう……」

お兄ちゃんが言った。

よかった……気に入ってくれて……

雅人君も私にVサインしてくれた。

「ごめんね……私だけ何も買ってなくて……お誕生日、おめでとう」

葵ちゃんが言った。

「ありがとう。その気持ちだけで充分嬉しいよ。じゃあ、皆ゲームしようか」

「その前に皆に見せたいのあるんだ。ちょっと待ってて」

私は、立ち上がってケーキを取りに行った。

「はいっ、これ。私が作ったんだけど、口に合わなかったらごめんね……」

私は、皆の前にケーキを出した。

「これ、由梨が? やべぇ、すげぇ嬉しい。俺、全部食べたい」

お兄ちゃんが言った。

「おいおい全部は、欲張りすぎ。太るぞ」

雅人君が言った。

「そうだそうだ。俺も由梨ちゃんが作ったケーキ食べたいし、皆で分けて食べようぜ」

陽介君が言った。

「うん、そうだよお兄ちゃん。じゃあ、皆で食べよう」

皆でケーキを食べた。

「うめぇ~」

「おいしい」

皆がそう言ってくれた。

皆、“おいしい”って言ってくれてよかった。

「じゃあ、皆でトランプしよ」

「賛成~」

皆でトランプしたり色々した。

あっという間に日が暮れた。

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