私と兄の関係
俺の本当の気持ちだから。

「お兄ちゃん、ちょっと私出かけて来るね」

由梨が言った。

出かけるってどこへ?

誕生日会もあるのに……

「出かけるってどこへ? 俺も行くよ」

俺がそう言うと由梨は、「いいよ。1人で行きたい所もあるし……じゃあ、行って来るね」と言った。

「そっか。気をつけて行けよ」

「うん」

由梨は、そう言って家を出た。

ハアー。

と言ったもの心配で仕方ない。

1人だったら変な男にナンパされないか心配だしな~。

前もプール行った時、変な男にナンパされてたし……

いや、でもここは大人しく由梨が帰って来るのを待った方が……

でも……

「あらっ。健斗、どこ行くの?」

「本屋」

俺は、そう言って外を出て本屋へ向かった。

でも、本屋に居なかった。

もしかしてもう出たとか?

俺は、本屋から出て近くの店で由梨を探した。

なかなか居ない……

由梨に電話して見よう。

俺は、由梨に電話をかけた。

「もしもし、由梨。今、どこに居るのか?」

『えっ、本屋に居るよ』

由梨の嘘つき。

本屋なんか居ねぇじゃないか。

でも、それを行ったら俺が本屋に行ったってバレたら困るからあえて言わない。

ただ、何で嘘を付いたんだよ?

俺に嘘付く必要って……

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