私と兄の関係
俺は、ジュースを飲んだ。

俺は、隣に居る雅人をチラッと横目で見た。

雅人もジュースを飲んでいた。

そして由梨の方を見ていた。

もちろん由梨は、気づいてない。

やっぱり由梨の事、好きなんだな。

俺は、気持ちを押さえるかのように一気に飲んで言った。

「もうそろそろ来るんじゃね?」

「そうだな」

ピンポーン……

インタンホーンが鳴った。

「初めまして。俺、健斗の親友の陽田陽介。で、こっちは俺の妹の葵。仲良くしてあげて。宜しくね」

陽介が由梨に言ってた。

「初めまして。葵です。宜しくね」

葵ちゃんが由梨に言った。

「こちらこそ初めまして。私は、お兄ちゃんの妹の由梨です。じゃあ、家に入って」

「「おじゃまします」」

陽介と葵ちゃんがそう言って入った。

「おお、健斗。誕生日、おめでとう。はい、これ俺から」

俺は、中身を開けて見た。

何だ、これ?

どう見てもオタクが好きそうなフィギュアだけど……

「何だ、これ?」

俺がそう言うと陽介は、「何だ、これってひどいな。これは、健斗が好きそうなメイド服を着ているフィギュアだ。言っとくけどな、これ高かったんだからな」と言った。

まぁ、机の上でも飾っとくか。

「じゃあ、次は俺から。はい、これ」

雅人が俺に渡して来た。

「おお、サンキュー」

俺は、言った。

「じゃあ、私から。はい、これ。雅人君と一緒に付いて着て貰って選んだの。気に入ってくれるかどうか分からないけど……」

由梨がそう言って俺に渡した。

俺は、感動した。

まさか由梨に貰えるとは、思ってもなかったから。

嬉しすぎて涙が出そう……
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