私と兄の関係
えっ、まさかお兄ちゃんスナックに入るつもり?

そんな訳ないよね。

だってお兄ちゃんは、中学生で入れないし……

えっ、入った?

嘘……

でも、確かに今スナックに入ったよね?

私は、スナックの店を見て見た。

でも、私はさすがに中に入れない……

私は、いつ出てくるか分からないから車の後ろに隠れて見ていた。

あっ、出て来た。

お兄ちゃんの嘘つき……

陽介君じゃないじゃん。

やっぱり女の人だった。

陽介君だったらあんなにオシャレして行かないよね?

男同士だし……

私は、仲良く話しているお兄ちゃんと女の人を見て傷ついた。

何で嫌なんだろう?

お兄ちゃんが女の人と仲良くしてる所を見るのを……

違うよね?

ただ、嘘つかれた事が寂しいだけだよね?

だって私は、雅人君の事が好きなんだから……

私は、自分に言い聞かせるように言った。

「ねぇ、健斗。今からどこに行く?」

「どこでもいいよ。映画でも行く?」

「うん、そうね。じゃあ、健斗おごってよね」

「仕方ないな~」

お兄ちゃんと女の人の会話を静かに聞いていた。

するとその女の人は、お兄ちゃんに腕を組んできた。

やめてよ……お兄ちゃんを誘惑しないで……

その女の人は、いかにも軽そうでお兄ちゃんより結構年上だった。

ねぇ、お兄ちゃん。

お兄ちゃんの好きな人ってこの人なの?

そんなの嫌だよ……

私は、認めたくない。

だってスナックで働いていて軽そうな人だもん。
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