【完】最強の男に寵愛された姫
「両親は私をごみ扱いしたの。怖くなった。今、お父さんは何を考えてんだろう。お母さんは何を考えてるんだろう。そんなことを思い始めたら私の心もおかしくなった。心の中で色々考えちゃうようになった。この人はこう思ってるんだとか、そしたら言ってないことも勝手に口から出ていて、性格が変わってしまった。」





彼は私の目を見て少しだけ動揺していた。





私は自分の冷たい目をしていることに気づいていなかった。





「それから人が怖くなって引きこもりになって、使えないからってまた施設に戻った。二度目の施設でもう養子には行きたくないって思った。でも、そんなわけにもいかず、今の家族に出逢った。」





私が小さく微笑むと彼は驚いていた。





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