【完】最強の男に寵愛された姫
「ラララ~♪ラララ~♪なんちゃら~で♪分かんねぇ~♪」





数学をうけなくていいと思うと嬉しくて、意味の分からない歌を口ずさみながらスキップまじりで大好きな公園に向かった。





秋庭《アキバ》公園





小さい頃からここが大好きだった。





少しでも一人になりたくて、誰にも涙なんか見せたくなくて、楽しいときも悲しいときもここに来た。





私は・・・・・・養子だった。





家族に捨てられた。





本当のお母さんとお父さんは、私のことなんて見てくれなかった。





『邪魔』





視界に入ればそう言われた。





『生んであげたんだから感謝してよ』





生んだだけで母親になった気のお母さん





『美代子(ミヨコ)とデートだから家にいろよ』





私よりお母さんが・・・嫌、私よりとか比べること自体間違っている。





でも、本当のお父さんとお母さんだと思っていた人も違った。





私は養子だった。





最初は隠してきた真実を言われたのは必要なくなった私を施設に入れるとき。





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