【完】最強の男に寵愛された姫
多分私のお兄ちゃんなら、本当の妹じゃない私も助けてくれる。





私は重ねていた。





妹さんと自分





お兄ちゃんと慎さん





「俺は妹も守れなかった。犯された妹にかける言葉さえ、言えなかった。大丈夫の一言さえかけてやれなかった。俺は兄貴失格だ。俺はこんなことでしか大事な人を守ることは出来ない。」





慎さんはそう言って、優しく微笑んだ。





「お話は終わりかな?」





男がそう言った。





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