【完】最強の男に寵愛された姫
「私、力が欲しい・・・自分の手でちゃんと大事な人を守れるようになりたいッ!」





慎さんとはそんな深い仲じゃないけど、それでも守らなきゃって思った。





「お前はそんなことしなくていい。」





「なんで?!」





「俺はお前を危ない目にあわしたくない。」





玲くんが私の頬に手を伸ばした。





壊れ物を扱うように触れる玲くんの手は、私を大事にしてくれていることを分からせてくれる。





「・・・玲くんの気持ちは痛いほど分かるよ?」





「なら・・・」





「でも、守られるだけなんて嫌なの。」





「姫華・・・」





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