【完】最強の男に寵愛された姫
「玲、あなたは幸せ者ね」





「ああ」





未だに、姫華ちゃんから目を逸らすことなく頬をなで続ける玲






「私今の旦那と離婚する。」





「あっそ」





「離婚できたら・・・彼に会いに行ってもいいかな?」





彼が死んで一度もお墓参りに行ったこともない私





「勝手に行けよ」





「そうね・・・」





どうして、私がこんなしっかりした弟の姉なのだろうか。





そう不思議に思ったこは言うまでもない。





そして、玲の目が鋭く姫華ちゃんを捉えて離さない。





私と話していて私に目を向けることは一度もなかった。





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