【完】最強の男に寵愛された姫
「玲くん...ッ」





玲くんが私に目を向ける。





そこで、初めて私に気づいた玲くんはやっぱり冷静で私に優しい目を向ける。





でも、私は・・・





「ごめんね、」





そう言って逃げたんだ。





いつも私はそうだった。





養子になるときも誰かを護れるチカラが欲しい時だって、私は逃げてばっかり・・・





今も、こうやってどうしてこうなったかのを聞くことが怖くて逃げるんだ。





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