【完】最強の男に寵愛された姫
「俺はお前を不安にさせた・・・俺が悪い、すまない。・・・あの女とは何もねぇから。」





玲くんが必死にそう言うもんだから、自分が馬鹿らしくなって笑ってしまった。





怪訝そうな顔をしている玲くんが愛おしい。





「知ってるよ、あの子と何もない事も・・あの子が理人のことを好きなことも、知ってるよ。」





そう、嫉妬する要素など普通の家庭で育った子ならないと思うだろう。





でも、普通の家庭で育っていない私の心の中は黒くドロドロとしたものが流れている。





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