【完】最強の男に寵愛された姫
この時、お兄ちゃんに手を握って貰わなければ無理矢理私を妹にしなければどんな人生を送っていただろう。



そう考えただけで嫌な汗をかきそうな気分になる。


だから、あの時ヒーローに見えたお兄ちゃんについていくために私はお兄ちゃんに出逢うまでの全てを捨てた。



この手をとって間違いがないことに子どもながら直感でそう感じ取ったから。



今でもこの選択は間違いなんて一つもないと言いきれる自信がある。


だって、今でもお兄ちゃんは私にとってヒーローだから。





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