空色


「職員室着いたぞ!」

「えっ、ほんとだなんかあっという間」

「お前またボーッとしてた?」

「そんな事ないよ」

「まぁいいけどなんかあったら言えよ」

「はいはーい」


ちゃんと分かってんのかよって言ってる和人を無視して職員室に入った

「失礼します」

「おう、柏木持ってきたか!」

「持ってきましたよ」

「ご苦労さん、おっ守山も持ってきてくれたのか」

「はい優奈の命令で…」

「えっ、何言ってんの!私頼んでもいないんだけどー!」

「いや、ご苦労さまさぞ重かっただろ」

「いやぁ、半分以上持たされてね…」


わたしの事なんか無視して2人で話を進めてる…
もういいし!

「失礼しました!」

「ちょっ、優奈!失礼しましたー!」


早歩きで廊下を歩いていると後ろから和人が慌てて追いかけてきた

「そんなに怒らなくったっていいだろ」

「別に怒ってないし、早く教室戻れば?」


せっかく追ってきてくれたのに可愛くないこと言ってしまった

「ふーん、せっかく一緒に飯食ってやろうと思ったのに」

「えっ、なんで?」

「いや、浩助がさ今日は彼女と飯食うって叫んでたからさそれだったら優奈1人になるんじゃないかなって思ってさ」

「そおだったんだ…私のために?」

「まぁ、1人で食べんの寂しいじゃん?だからさ!」


なんかヤバいよ…真っ赤じゃん私
てか涙出てきた
こんな顔見られたくないから伏せてたら和人が覗いてきた

「おっおい泣いてんの?」

「泣いてないし!目にゴミが入ったの」

「まぁ、次からは言うんだぞ、昼は裕一と食ってっからいつでも抜けれるし」

「うん…ありがとう」

「お、おう先屋上で待ってから顔洗って弁当持って来いよ」


そう言ってポンポンと私の頭を撫でると
自分の教室に戻った

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