空色
「おい!優奈待てよ!」
いつも和人は追いかけてきてくれる
だけど今は1人でいたいの
「ごめんっ、今は1人にさせて?
お願い…」
「なんでそんな顔すんだよ」
「えっ、」
「なんで作り笑いして辛そうな顔すんだよ…そんな優奈見たくねぇんだよ」
「和人…ごめんっごめんね
でも今は1人にさせてほしいの」
こんな顔和人に見られたくなかったのに
和人の前では泣きたくない!
グッと涙をこらえて我慢してると
「和人、優奈ちゃんどうしたの?」
裕一君が心配そうにやってきた
私は裕一君に助けてって目で訴えた
「あっ、昼休み俺と優奈ちゃん先生に呼ばれてたんだった忘れてたー」
「えっ?」
「和人ちょっと優奈ちゃん借りてくね
じゃあねー」
「おい!ちょっと待てよ!」
和人の声はずっと聞こえた
私が見てなくなるまで
よけい泣けてくるじゃん…