空色
「はい、今日はここまでちゃんと宿題してくるように」
今日の数学は長かったー。
「優奈ー!何があったか教えて!」
美春に屋上であったこと全部を話した
私が怒ってしまったことも…
「そんな事があったんだ」
「うん…私バカだよね、あんな事でムキになってさ笑って流しとけばいいのに」
笑いながら話してるつもりだけど上手く笑えてないかも
「優奈我慢することないんだよ?」
「我慢なんかしてないよ…」
「素直に気持ち伝えたらいいじゃん」
「伝えたらきっと和人の隣にいられなくなるからこの想いは心の奥にしまっとくの」
「そんな事して辛くなるだけだよ?」
「いいの私は、和人が幸せになるんだったらそれでいいの」
「優奈…」
「この話はおしまい、てか次移動じゃん!急ご!」
それでも美春は納得いかない顔で
移動の準備を始めた