空色
泣き疲れたのか制服のまま寝ていた
グゥーーー
「お腹すいた…」
私はご飯を食べようとリビングに向おうとしドアに手をかけた時
プルルルルプルルルル
携帯を見れば声の聞きたかった人の名前が映っていた
「もしもし?」
「もしもし優奈?」
「そうだけど、どうしたの?」
「いやぁ、あれからさ実咲ちゃんとメアド交換できたんだー」
「そっか、よかったじゃん…」
「だろ!てか、優奈泣いてた?」
「えっ、そんな訳ないじゃん」
「絶対ウソ!泣いてただろ…」
「感動するドラマ観てたら泣けてきて
ボロ泣きしちゃった」
バレバレの嘘を付いて
バカだな…
「ふーん、そっか」
うそ!?信じた!
和人って意外とバカ
「ふふっ」
「何笑ってんだよ」
「いや意外と和人ってバカだなって思って」
「はぁ?意味わかんねー」
和人も笑い私も笑ってさっきまで泣いてたのがうそのようだった