空色


ほっぺたをつねってきた

「ひぃはいー」

「そんな膨らましてたら触りたくなる」

クスクス笑いながら私のほっぺたで
遊んでる

「ほろほろはめへふれくへはい?」

「そおだなちょうど電車も来たしやめてやるよ」


痛いからやめてほしいのもあったけど
触れた手に集中してドキドキしてしまった

電車が駅に止まり中の様子を見れるぐらいすいていた

「今日は座れそだね」

「そおだな」

私は端っこにすわりその横にドカッと座る和人にドキっとした
だって和人との距離がほんの数センチしかないんだもん

ガタンゴトンガタンゴトン

横を見ると和人は気持ちよさそうに寝ていた

きっと昨日はあんまり寝れてないんだろうな…

大きなカーブにかかった時和人が私の方に寄りかかってきた


ヤバいよっ!
きっと顔は茹でタコみたいに真っ赤だと思う
和人はスヤスヤ寝てるし
こっちはこんなにドキドキしてるのに!
ムカついてきたから和人の鼻をつまんでやった

「んっ…んーん」

クスクス息苦しそう

「んっ、優奈んーん」

「和人起きた?」

「ん、誰かさんのせいでな」

眠そうに目をこすりながら言った

「でもあと1駅で着くから起こした方がいいでしょ?」

「いやいや、起こし方ってもんがあるだろ」

「ごめんごめん」


今日はなんか楽しいな
でもこのまま楽しい事だけじゃなかった

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