空色

20分が経ち
いつも降りる駅に着いた。

なんか今日は長かったなー。

「やっと着いたー!」

「いつものことだろ」


笑いながら言う和人の笑顔が眩しくて
私はまともに見る事ができなかった

「なんか今日の優奈変じゃね?」

「そ、そんな事ないよ」

「じゃあなんでこっち見ないんだよ」

ヤバい今見られたら顔真っ赤なのバレる
どおしょ…。

…そんな時


グゥーーーー!

「ハハハッ、優奈お腹鳴ってんじゃん」

「いやぁ、今日ご飯抜きで来たからさ」


恥ずかしかったけど、
お腹が鳴ってくれたおかげで真っ赤な顔がごまかせた。

「途中コンビニ寄ってくか?」

「うん!あんまん食べたい」

「優奈あんまん好きだもんな」

コンビニ寄ってあんまんを食べていると
後ろから声が聞こえた

「おっはー!和人、優奈ちゃん」

「はよ、裕一」

「裕一君おはようー!」

「いやぁ朝からラブラブだねぇ」

「だから付き合ってないって、何回言えば分かるんだよ」

「そおだよ、私達はただの友達なんだから」


そぉ、私達はただの“友達“
和人の隣にいるのが当たり前だけど
それは友達として


だけど、自分で言うのもキツいなぁ


でもまだ隣にいさせて?

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