空色
「和人ったらデレデレしちゃって」

「そんな事ねぇよ!」

「あるじゃん!見てて分かるだから」

「してない!」

「あ、あのぅ…行きませんか?」

実咲ちゃんは言いにくそうに言った

「あっ、ごめんごめん」

「ごめんね、和人のせいで」

「違うから、優奈のせいだし!」

「2人とも仲が良いんですね」

にっこり微笑む実咲ちゃんがとても
可愛いかった
和人はほっぺたを赤くしてた

そんな和人を見てなんだか泣きそうになった


「わ、私用事あるから先行くねっ、」

「えっ、ちょっ優奈!」

「じゃあごゆっくりー」


私は走って学校に向かった
何してんだろ…
いっつも私が和人の背中を押してるじゃん

いつも追ってきてくれる和人は
初めて追ってきてくれなかった…

「ふっふぁっ」

私は泣き崩れてしまった
今まで溜めてた思いを吐き出すように



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