空色
追った先に優奈はいた。
「はぁはぁ…」
そして俺は初めて
優奈が泣き崩れる姿を見た…
「ゆっ…」
優奈と呼ぼうとしたら
裕一が優奈を後ろから抱きしめに行った
「なんだよっ、俺が行かなくても平気じゃんかよ…」
俺は前髪をかき上げクシャっと握った
そおだ…
裕一は優奈が好きなんだった
「ははっ…」
俺の乾いた笑い声が聞こえた
そっかそっか、だからこれでいいんだ
俺が心配する必要ねぇんだ
これで優奈と裕一が結ばれれば…
あの2人ならお似合いだ
でも、本当にこれでいいんだよな?
俺に問いかけてる自分がいた…