空色
2時間目の社会が終わり私はまた
窓の外ばかり見ていた…

後ろからいきなり美春が声を掛けてきて

「なーにまた、ボーッとしてんの」

「うーん、空になりたいなって思って」

美春はクスクスと笑った
「なにそれー、優奈は空が好きだね」

「だって綺麗じゃん」

「それは曇りの日も、雨の日も?」

「当たり前だよ!雨の日はね空が泣いてるんだよ…でもその後は虹を出すいつも見れないものを見れるの、曇りの日は空は悩んでいるの、それで雲と雲の間から光が差し込んだ時はとても嬉しくなる」

「優奈すごいね…」

「そんな事ないよ」

私は驚いている美春をみて笑った


いきなり裕一君が私に声を掛けてきた
「優奈ちゃん和人が呼んでる」

「えっ、分かった!ありがとう」

ドアの方を見ると和人が立っている


「優奈行ってきなよー」

「わかってるー、もし遅れたら保健室行ってるって言っといて」

「はいはーい」

私は急いで和人のそばまで行った


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