空色
「和人…どうしたの?」
「いや、ちょっと…」
「他のとこで喋った方がいい?」
「じゃあ渡り廊下行こ」
「うん」
いつもならお互い喋っているのに
今は全然喋ってなくて
2人の歩く音しか聞こえない…
なんか気まずいな
渡り廊下に着くと壁にもたれた
「なぁ、優奈」
「なに?」
「裕一の事どう思ってる」
「えっ、いい人だとは思うけど」
「そっか…」
「うん」
「じゃあさ裕一と付き合ったら?」
「えっ…」
和人何言ってるの…
「なんでそんな事言うの!」
「別に…
裕一は優しいしお似合いだと思うけど」
「和人にはなんにも分かんないんだよ」
「えっ?」
「もういい!」
私は泣きながら屋上に行った
「優奈っ!!」