空色

教室に着くといつもより早くに美春が
着いていた

「おっはよー、今日も寒いね」

「おはよ!ほんとに寒いね
てか、いつもより来るの早くない?」

「なんかさ寒すぎて早く起きちゃったんだよねー」

ははっと笑っている

「ふふっ、美春らいしね」

「でしょー、そのカイロ貸して」

美春は手に持っているカイロに気づき
貸してと手を出した

「これは…だめ」

「えー、優奈だけ温かいなんてズルい」

「でもこれはダメなの…」

「あっ!もしかして和人君から貰った
んでしょ」

私は顔が真っ赤になっていくのが分かった

「やっぱりー!」

「まぁ、そうゆう事だからだめなの」

「はいはーい、友達から貰ったものはそんなに大事なんだね」

「大切な友達だしね…」


私は友達と言い張ってる

だけどやっぱりどこか和人への気持ちが残ってるんだよね


そんな事、美春にはバレてると思うけど

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