空色
駅に着くと和人は私に合わせてゆっくり
歩いてくれた
「和人、先行ってていいよ」
「大丈夫。時間はまだまだあるし」
「ありが…はっくしゅん」
「ははっ、大丈夫かよ」
「まぁね…」
今日はゆっくり行ってたから裕一君とは
合わなかった
教室に着いたのは予鈴が鳴ったころだった
「優奈遅かったね!どうしたの?」
「ちょっと風邪引いちゃって」
「マジで!?大丈夫?」
「うーん…大丈夫じゃないかも
朝の会終わったら保健室行く」
「その方がいいよ、私先生に言っとくからさ!」
「ありがとう」
「いーえ!」
それから前を向きボッーとしていると
あっという間に朝の会が終わった