空色
すると廊下から足音が聞こえてきた
「優奈!大丈夫か」
「あっ、和人」
その足音の正体は和人だった
「やっぱ熱あんじゃんか、心配したんだからな」
「ごめんなさい…でも寝たからだいぶ良くなったよ」
「それだったら良かった」
和人は慌ててたのか今頃滝沢君に気づいた
「えっと誰?」
「あっ!紹介するね、こちらは1年生の滝沢圭君で、滝沢君こっちは友達の和人」
「よろしくっす」
「よろしく」
「まぁ2人とも仲良くしてね」
「おぉ」
その割にはなんだか不機嫌になっている
「どうしたの和人?」
「いや、別に…てか、なんでそんな仲いいの?」
「いやぁ色々あって」
「昨日傘貸してあげたってだけっすよ」
「えっ、優奈傘あるって言ったよな」
「実は忘れてたんだよね…」
「じゃあなんで言わねぇんだよ
俺が貸してやったのに」
「だって…」
ちょっと困っていると滝沢君が助けてくれた
「まぁいいじゃないすか無事にすんだんですし」
「まぁそうだけど」
「和人怒ってる?」
「怒ってねぇけど…次からはちゃんと言うんだぞ」
「はーい…」
和人だって嘘付いたくせに…