空色

「優奈弁当食べるか?」

「うん!なんかお腹すいてきたし」

「じゃあ弁当持ってくるわ」

「えっいいの?」

「いいよ、こうゆう時は頼れよ」

「ありがとう」

「おうっじゃあここで待っとけよ」

「わかったー」

和人はそう言うと教室に向かって走って行く

「昨日泣いてた原因ってあの人すか?」

「まぁね…」

「好きなんすね」

「えっ!」

「いや見てるだけで好きってオーラが
出てますし」   

「マジで」

私は恥ずかしくなって
顔が赤くなっていくのが分かる

「でも、私と和人は友達だから…」

「無理しない方がいいっすよ」

「無理なんかしてない!私は和人が幸せになればそれでいいの」

「自分より相手の幸せっすか」

「そうだよ!」

「ちょっとは自分の事も考えた方がいいっすよ、そうじゃないと優奈先輩壊れそうです」

そう言うと私を見つめてくる
  

なぜかその目線から離れられない
滝沢君の瞳に引き込まれていく

「滝沢君…」

私に近寄りポンポンと頭を撫でた

ヤバい!
なんか胸が苦しい…
でも滝沢君から目が離せない

「そんな目で見つめないでください」

「えっ?」

滝沢君はサッとそっぽを向いた
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