空色


教室には10人もいないくらい少なく
なっていた


ガラっ!


「はぁはぁ、優奈ごめん!今日一緒に帰れなくなった」

和人は手を合わせ申し訳そうな顔
をしてこっちを見てくる


そんな顔されたら何にも言えないじゃん…

「えーー、もうしょうがないなぁ」

「ほんとごめんっ!」

「別にいいよ。部活関係でしょ?」

「なんか急にミーティングだってよ」

「そっか、まぁ頑張って!」

「おう!ほんとごめんな」

「大丈夫だから早く行きなよー」

和人は慌て手を振りながら教室を出て行く


多分、少ない時間の中言いに来てくれたんだろうな。
それだけでも嬉しいよっ…


こんな上手くいかないよね


私はマフラーを首にかけて玄関に向かった

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