花の園のお姫様
第一章
プロローグ
冬の冷たい風が私の頬をなでる。
私は誰?
ここはどこ?
満月が金色に輝いて、
星たちはそれを崇めるかのように、小さく、ゆっくりと瞬く。
枯れ葉がカラカラと音を立て、
私は冷たいレンガの上を裸足で歩く。
天使が小さな壺を抱えて小さなオアシスに水を満たす。
そこで私は彼に会う。
着ていた白いワンピースと白いカーディガンが月の光を受けて白く輝き出す。
彼は私に手を差し伸べる。
私も彼に向かって手を差し出す。
途端にまばゆい光が私を包み、彼と私の手は空をつかむ。
彼はやがて遠くなり、私は夢から目覚める。
一体あなたは誰ですか―――――
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