花の園のお姫様
男子校にいざ突入!
「みきさぁーーーんっっ!!!」
次の日の朝、私は自分の部屋を勢い良く出て美樹さんの待つ玄関へ走る。
「どうしましたか?優様。」
うふふと微笑んで美樹さんは私を見る。
「見て見て!似合ってる!?
ちゃんと着こなせてる!?」
長い廊下を全速力で走り、肩で息をしている私を見て美樹さんはくすくすと笑う。
「はい、勿論ですわ♪
さあ、お車に乗って下さい。」
興奮している私をさらりと受け流して、美樹さんは玄関前のロータリーに止めてあるリムジンへと歩き出す。
「もうちょっと何かいってくれたっていいじゃないですかぁ!」
私はぷぅっと頬を膨らませながら真新しいスクールバッグを持ってリムジンに乗り込こんだ。