花の園のお姫様
「もぅ、貴方は小さくて可愛いからすぐに襲われてしまいそうで、私は心配で心配で...」
「襲われる!?この私が!?
ウッソだぁ!何言ってるんですか!
ありえません!」
私は思わず吹き出しそうになった。
「笑い事じゃありません!
街を歩いてる時だって、必ず数人の男性が振り返るんですから!
貴方は女子校にずっと通っていたから気付かなかっただけです!」
美樹さんはムキになって前に乗り出す。
「美樹さんの勘違いですって。
振り返られたのなんて見たことないよ?私。
もしそうならきっと美樹さんが綺麗だからですよ。」
(←それは自分が通り過ぎた場所で起っているため気づいていないだけです)
ないないと笑う私を見て、
美樹さんはやれやれとまた溜息をついた。