花の園のお姫様
広いよこの学校!(汗)
うわ~んっ!
どうしよう....
ほんとにここは何処だろうか。
学校のくせにまるで森の中にいるよう。
理事長室に行かなきいけないのに!
「サイアク...」
私は項垂れてとぼとぼ歩きながら溜息をついた。
「...何が?」
「え?」
急に声がしたので驚いてその方を見ると一人の男子生徒がいた。
「何が、サイアクなの?」
首を傾けながら彼は私に近づいてくる。
私は無意識に後退ってしまった。
「あ、えーと、わたし...じゃなくて俺、理事長室に行きたいんですけどこの学校広くて迷っちゃって...」
あまり男性と話したことがない私は
なんとなく声が小さくなる。