花の園のお姫様




すると理事長は急に私から目を逸らしてもじもじしだす。



「どうしたんですか?」



「...ええと、多分凄く気になっているであろう寮の事なんじゃが...」



ちらりと私の目を横目で見て高い鼻の上をポリポリとかく。



「...その...

学生寮がいっぱいでな、」



「ええっっ!!?」



思わず私は素っ頓狂な声を出す。



「あー、わかっておる。
勿論君にはこの学園に住んでもらわなくては校則違反になってしまうからのぉ」



「じゃあ駄目じゃないですか!」



私は理事長に詰め寄る。




「待て待て!
そこで、じゃ」



理事長は私をなだめるように私の肩に手を置く。



「そこで、君には教員寮で生活してもらう事にしたんじゃ。」






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