花の園のお姫様





「はぁ....

あんのクソ理事長!!」




結局あの後何回も反論したものの、


「それじゃあ残念だが、君をこの学校に入れる訳にはいかないのぉ

どうする?

入りたいんじゃろ??ん??」


と言われてしまい、渋々承諾してしまったのだ。





またがっくりと項垂れながら
私は大きな荷物を持って教員寮の前に立っていた。



理事長曰く、今日は授業を受けなくていいらしい。



転校生は毎回初日は自分の部屋整理することになっているそうだ。




教員寮は学生寮と違って最新式のインターホンと鍵がついている。


昔は無かったのだが、以前生徒が勝手に入ってきてテスト問題を盗んで行ったことがあり、それ以降に取り付けられたのだと言っていた。




私はちゃんと合鍵を貰ったのでそれで自由に入ることができる。



勿論、同じ寮である私はカンニングなどをしやすくなってしまう為、そのような事をしたら、私の場合停学などでは済まされずに即刻退学である。





「こ...こんにちわ~...」



私はおそるおそる扉を開けて中に入る。












「いらっしゃい!!」


「きゃぁぁぁ!!!!!」




私は思わず飛び上がった。



し、心臓飛び出るかと思った...。





「西園寺、優君...だよね?」



「へ?
あ、はい。」



まだドキドキする心臓を抑えて声のする方を見上げると、長身で細身の男の人が立っていた。




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