花の園のお姫様
バレた秘密
体を揺さぶられる感覚で
私は目を覚ました
「...た、たち、ばな先生...っ!!
ゆらさ、ないでくださ...」
私は橘先生の身体をグワングワンと揺さぶられていた
「西園寺君!うわぁびっくりしたぁ!!
死んだのかと思ったじゃないか!
ドア叩いたら返事なくて何度呼びかけても起きなかったんだから!」
「す、すいません...」
私は薄暗い部屋でゆっくりと体を起こした。
「ごめんね、起こして
ちょっと紹介したいからさ、皆を。」
「皆って、先生達のことですか?」
「そうだよ。
今日は皆早く仕事を切り上げてくれたから。
夜ごはんを一緒に食べよう?
まぁ、ちょっと早めだけどね」
そう言って橘先生はにっこりと笑った。
先生なのに生徒と一緒にご飯を食べてくれるんだ...!
皆やさしいんだなぁ...