花の園のお姫様
「「はぁぁぁ!!!???」」
二人の先生が声を荒らげて叫ぶ。
「えっじゃぁコイツが西園寺 優!?」
金髪長身男は驚いて私を見下ろす。
「そうだよ。彼は理事長のお孫さんの親友で、訳あってどうしてもこの学園を卒業したいらしい。
なんでかは僕もよくわかんないけど...
でも学生寮は定員オーバーなんだ
そこで部屋の余っている教員寮に住んでもらうことになったんだ。」
「なんでそうなるんだ!!
教員寮だぞ!?
前に盗難事件とかもおきただろう!!」
「大丈夫だと思うよ。
まぁ理事長がそういうんだからねぇ。
それに、寮に住まなきゃ校則違反になっちゃうしね♪」
橘先生は人差し指を顔の横にピンと立てて、
ニコッと可愛く笑ってみせる。