花の園のお姫様
その度に吐息がかかって
変な声が出そうになる。
「ンッ...や、やめ、」
ぐいぐい押しても全く動かない。
自分の力の無さに動揺する。
ツーっと細くて長い指が私の背中をなぞって上がってくる。
「ッぁ...やめ、ろ!」
さらしを巻いてゴツゴツした部分を撫でる。
「これ、何?さらしかなぁ?
それで胸隠してるんでしょ?」
「ち、違う!!」
「じゃぁ今からそのさらし、取って?」
「え...」
こんなに男性がいるのに、
そんな事出来ない。
「ほら、早く
男なら上半身を見せるぐらい簡単だろ?」
「っ....!」
無理に決まってる!
出来るわけ無いじゃん!!
「俺は...男だ....!!」
「ふーん
じゃぁ早く...「愁!!!」」
橘先生が黒縁メガネの肩を掴んでいた。