花の園のお姫様




「あ”あ”ーっ!もう何なんだよ!?
わけわかんねー!部屋行ってくる!!」



突然可愛い小動物みたいな先生はまるで豹変してしまったかの様に声や顔つきが変わり、自分の頭をガシガシとかきむしってリビングを出ていった。



「...わかったよ、もういいよ。
お前もここに住んでいいから...
ちょっと頭の整理をさせろ。」



金髪長身男は鼻の上を掻きながら
バツ悪そうな顔をした。



「え...それだけ?
それだけでいいんですか?
私、皆を騙そうとしたんですよ?」



私は随分アッサリと住むことを許してくれたので逆に驚いて聞き返す。




「春登が俺達に嘘つく時は決まって面倒な事が絡んでんだよ。
だから...もういい。」



「そうなんですか...」


「俺も一旦、部屋行く。ついてくんなよ。」



そう言い残して部屋を出ていった。






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