花の園のお姫様
「一人で背負ったりしないで下さい。
私はいつだって貴方の見方です。」
あまりにも真っ直ぐ私をみつめるので私は目をそらす。
「い...いきなりなんだって言うんですか!」
震えそうになる声を抑えて、
キッと美樹さんを見上げた。
「...たとえ、貴方に“それ”を強いるのが
貴方のお父様だとしても。」
ピクッ と私の肩が揺れる。
「っ....」
何かが込み上げてくる。
喉の奥がぎゅうっとして痛い。
あぁ、私、泣きそうなんだ。
「...大丈夫。
美樹さん、
心配しないで下さい。」
顔を上げて、
しっかりと美樹さんの目を見つめて、
「ありがとう。」と私は笑った。