花の園のお姫様






「ふ...藤井先生!!
着替えてたらどうするんですか!!」



私は精一杯彼を睨んでやる。



でも藤井先生は怯むことなく、
むしろ驚いたように私を見つめている。



「...なんで、

なんで泣いてんだよ....」



「へ?」


私は自分の頬に手を当てる。



それはもう冷たくなった水分で少しだけ濡れていた。




「いやっその、
コレは何でもありませんから!!」

 

藤井先生に見られないように後ろを向く。




分からない。



何で私泣いてんの!?



もうわかんないことばっかだよ...



頭がぐちゃぐちゃになっていると、グイッと腕が引っ張られて私の頬の涙がつたっていた場所に温かい物が当たった。








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