恋心
デート当日。

私は早起きして、朝から念入りに化粧をしていた。

「ん〜〜よし!!完璧!!」

そういって部屋をでる。

服はもちろん白いワンピース。


「あら!!そんな綺麗な格好してどこいくの!?」

お母さんに声をかけられた田中君とデートに行くことは知られたくない!!


「え!?あうん、亜衣と買い物〜〜!!」
「そう〜〜!!気をつけて行ってくるのよ!」
「うん〜じゃっいってきます!!」

にげるようにして家をでる。




大丈夫かな?
変じゃないかな?
ドタキャンとかないよね?

歩きながら考えてた。

でも、田中君はちゃんと駅前で待っててくれてた。


「ごめんねっ!!まった??」
顔を見られるのが恥ずかしくて、下を向きながらしゃべる。

「全然まってないし。つか何でした向いてんの?」

そう言いながら、
顔を上に向かされた。

「いや、変だったら嫌かな〜っておもって…」

小さい声で答える。

「ふ〜ん。別にかわいいじゃん。」

今心臓が高鳴った。
かわいいっていってもらえて、顔は真っ赤。


「あ、ありがと」

「照れてんの?」

田中君はそういってクスっと笑った。

わたしはいま、ものすごく幸せだよ……

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