恋心
あれから私と通称「田中君」はほとんど毎日といっていいほどメールしてた。
田中君は
「駿ってよんで」
って言うんだけど呼びづらくて…
やっぱり田中君って呼んじゃってる。
学校ではあまり話さないけど、その分メールで話してるって感じ。


私はそれでも田中君が好きなんだと思う。
でも無理に気づかないようにしてたんだ。認めたくなかった。
どうせ、私になんか振り向いてくれないよ。
それなら諦めた方がマシ。そうゆう自分がいたんだ。




そんなある日。
いつものようにメールしてた私たち。
♪〜〜♪〜〜♪〜〜

メールがきた。
ケータイを開いてみると、田中君だった。
そのメールを見てみると、「話変わるけど、今度二人で遊ばねえ??」
ってきた。
どうしよう。
付き合ってもいないのに、いきなり二人??
これってデートってことだよね?

あまり恋愛を経験したことない莉緒にとっては重大なこと。
とりあえず、亜衣に相談してみよう。
亜衣には他のことはなんでも言ってたけど田中君と私の事を言うのは初めてだった。
隠してた訳じゃないんだけど、なんか言えなかった。
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