俺様な弱虫彼氏。

とりあえず。私は帰宅部なんで、家に帰ろうと思います。しかし、、、

「遅いぞー。早く帰ろーぜ。」

なんでこいつがいるの?

「…先輩。部活は?」

「部活?ああ。サボった。」

「サボらないで部活に行ってくださいよ。」

こんなの誰かに見られて噂とかになるのイヤだし!
あ。もうなってるか。

「いいから。帰るぞ。」

手を引っ張る先輩。
でも、ものすごく静か。なんで?

…寂しそう。どうしちゃったの?先輩?

「ん。ここだろ。じゃあな。」

「せ、先輩!」

「ん?」

「なんでそんな悲しい顔、するんですか?」

見てるこっちが不安でしょうがない。
だから聞いた。絶対、この理由で聞いたはず。
…先輩に惚れてなんかいないはず…。

「あれ?そんな顔してた?俺?」

「してました。」

「あー。あれだ。緊張したってやつ。ははっ!気にかけてくれてありがと。」

そういうと、先輩は私の頭に手をのせて帰っていった。
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