君じゃなきゃだめ
「 お前、俺が誰だかわかってそんなこと言ってんのか?」
「 知らないし私にはそんなん関係ない。」
あぁ、なんで
切れてんだ私。
やめだ。
戻ろう。
「 面倒いから戻る。さよなら。」
「 っえ?!ちょ、まっ…。」
バタン…
「 おい響。なんだよあの女。」
「 俺の惚れた女。」
「 そんなの聞いてねえよ。…どこに惚れたんだよ。」
さっきのおさげの女の子
とりあえず
めちゃくちゃ可愛かった
髪で隠れてて
最初よくわからなかったけど
日が当たった瞬間
俺は恋に落ちてしまったらしい
それと俺にまるで媚びなかった
むしろ真逆。
「 海斗、お前は馬鹿だな。」
「 はぁ?」
「 あの子なんであんな格好してんだろ。」
「 うーん。あの格好が落ち着くんだよっ!」
「 いや、僕はなんか理由があると思うよ。」