彼女の本能
わたし棗(なつめ)
栗色の長い髪が自慢のどこにでもいる恋多き女の子
たった今…
振られました…
棗「もう恋なんてするもんか―――!!!!」
そんなわたしの叫び声も空しく冷たい風が…
びゅうっっ
棗「あうっっ」
棗「痛い 目にゴミがっ
痛いっ悲しいっっ
もう…っ
何もかも嫌だあああ!!」
うわあああ~
わたしはがむしゃらに走りました
前も見ずに、
とにかく走って走って走りまくりたい気分!
どんっ
いった――
もう、せっかくいい気分で走ってたのに誰?
…あ…