ほんとは優しい私のオオカミ ①
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて息が出来ない。
く、苦しい…っ。
耐えていると突き飛ばされた隼人が引き剥がしてくれた。
隼人「もう!瑠奈が潰れるだろ母さん」
母さん…??
目の前には明るい栗色の髪色で、くりくりの目が好奇心に輝きまくっている女の人。
「はじめましてぇ♡隼人の母の瑠璃子(ルリコ)でぇす!!」
自己紹介しながら私の手を握りぶんぶんとふる。
隼人のお母さん!?
歳をとってやや顔にシワがあるがとてもそんなには見えない。
隼人が少し照れたように瑠璃子に握られてる瑠奈の手を奪う。
隼人「瑠奈。これがウチの母さん…」