ほんとは優しい私のオオカミ ①



家の前にはすでに黒い車が止まっている。




車に乗り込むと、いつも学校に送り迎えしてくれたり暴走のときと同じ人が運転席にいた。




空「西田。出して」




私の隣に乗り込んだ空が、声をかけて車は移動し始めた。





この人西田さんって言うんだ。


いつも送り迎えありがとうございます!
西田さんっ





じっと西田さんに念を送っていると





空「もー!なんでそう瑠奈は僕以外ばっかり見てるのさー!」






膨れた顔の空が抱きついてきた。
< 127 / 218 >

この作品をシェア

pagetop