ほんとは優しい私のオオカミ ①



いつもはしないその行動に戸惑う瑠奈だったが大人しく翔の腕に収まる。




ぎゅっと抱きしめられいつもの膝の間に座らされる。






私はどうしたらー?!


さっきなんか聞いちゃったし、翔はなんか変だし…






心の中で戸惑っていると、思いもよらぬことを翔が口にした。






翔「瑠奈…お前、どうしてあの晩追いかけられてた?」






………え。




思考回路が一瞬停止した。





な、なんで…。


私は、わたしは、ワタシは…。




【瑠奈!お嬢様!!!逃げて……っ。】




【今日からここに住むんだ瑠奈】




【あなたが来たからあの方は変わってしまわれたあなたのせいで】













【瑠奈…。僕ダケの愛しい瑠奈…。アイシテルアイシテルアイシテル】











頭の隅に無理矢理眠らせておいたはずの記憶がよぎる。










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