ほんとは優しい私のオオカミ ①

優也

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【翔side】




しまった…。





蓮と言い争いになって冷静さに欠けていた俺は、つい言ってしまった。





翔「瑠奈…お前、どうしてあの晩追いかけられてた?」





ずっと知りたがっていたことをつい言ってしまったんだ。





瑠奈からの返事がなくて、心配になった俺が声を掛ける。




翔「瑠奈??」





すると、瑠奈は俺の腕から抜け出してトイレに駆け込んだ。



すると、すぐに嗚咽が聞こえた。






俺も急いで瑠奈の後を追う。





瑠奈「…ゴホゴホっ…ケホッ…」


翔「瑠奈…!?!?」




トイレでは苦しそうに小さな身体が震えていた。



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